グラビアアイドルが出い系?

「俺さ、芸能人とメールしてんだよな」。優吾がそう言ったとき、俺はもちろんジョークだと思った。しかも、つまらないジョークだと。「へー、すげーじゃん。頑張ってね」棒読みでそうリアクションしたら、優吾がいつもと違う雰囲気を漂わせている。

「おい、どうかした?」ちょっと怖くなった俺は優吾に顔を向ける。いつになく真剣な表情の奴がそこにはいた。「もしかしたら、マジのやつ?」俺はそう思い直した。「マジなんだよ」優吾はそう答える。数秒後。「すげーじゃん!なんだよぉ!」歓声をあげる俺。しかし、優吾は素直に喜んではいない。何か理由があって複雑な心境なんだろう。

「なんでそんなに浮かない顔してるわけ?」「いやさ。なんていうか」「どういうきっかけで知り合ったの?友人の紹介とか?そもそも芸能人って誰だよ?」俺は質問攻めをした。「いやさ、○○っていう子なんだけど」「?」あまり最近のグラビア事情を知らない俺は、いいリアクションができなかった。「あ、そうなんだ。そういう子がいるんだ。テレビとか出てるわけ?」「いや、ほとんど出てないな」「それならこれからってかんじの子なんだ?」「そうそう」「それで、どうやって出会ったんだよ?同級生だったとか?」「いや」そこで優吾は口を閉ざした。

「なんだよ、はっきり言ってくれよ」「出会い系サイトなんだ」「へ!?」俺は開いた口がふさがらなかった。「それって、騙されてるんじゃない?」これが一般人の発想だろう。「だから、悩んでるんだよ」「そんなのすぐわかるんじゃねえの?」「それがさ、疑えば疑うほど、本物の要素が多くてさ」「なんだよ、それ」「だってさ。仕事の予定とか合ってるんだもん」俺と優吾は慎重に検証をしてみた。その子がメールで話す仕事内容と実際の確認作業。出会い系サイトでいろいろな人と出会えるっていうのは知っていたけど、こんな業界人とも会えるなんて、すごすぎだろう。

業界人も出会い系サイトを使っている、それは言えるだろう。なんともラッキーな話だ。

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